毎年楽しみにしている箱根駅伝。
小中高と陸上部に所属し、いつか箱根を走りたい!という夢を持って大学の駅伝部(大学によっては陸上部)に入り毎日練習を積み重ねてきた選手たち。
駅伝に携わったことがある人ならご存知だと思いますが、ほとんどの駅伝大会では、大会直前にならないと当日走る選手は発表されません。
なので、親としても我が子が選手に選ばれるのか?何区を走るのかハラハラ^^;
もちろん監督によってはずいぶん前から決めていて、選手自身もおおよそわかっている場合もありますが、正式発表は大会直前。
箱根駅伝の場合は12月29日に各区選手と6名の補員選手のオーダーが発表されます。
そして当日の朝まで、選手のコンディションによって4名まで補員選手との変更が可能になっています。
そして、今年もオーダーが発表になりました。
無念にもオーダーからはずれてしまった選手たち。特に4年生で最後の大会となる選手にとっては特別の想いが走ります。
そこで、せめて「給水係」として選手たちの役に立ちたい!という想いで給水係を引き受けるチームメイト。
箱根駅伝を走る選手と給水係とのたった20mの伴走の裏には様々な想い、苦しみ、友情があふれています。
給水係(給水要員)の出番はどこ?
第73回大会より始まった給水ポイント。給水ルールは毎回駅伝対策員会によって決められた「給水要領」に沿って給水することになっています。
給水場所は各区間の10kmと15km付近の2カ所のみ。
ただし、1区と6区は給水無しです。
5区…7.1kmと15.8km
9区…10kmと14.4km
1・6区…給水無し
詳しい給水ポイントは以下のとおりです。(第93回東京箱根往復大学駅伝競走給水要領による)
1区…無し
2区…浜松町交差点・市児童公園入口交差点
3区…辻堂石材店前・サザンビーチ交差点
4区…町屋バス停前・連歌橋交差点
5区…太平台駅前・箱根ドールハウス美術館前
6区…無し
7区…前川バス停前・槇ノ木交差点
8区…常磐町交差点・南仲通交差点
9区…東伸橋交差点・横浜東口WC前
10区…南大井歩道橋・泉岳寺交差点
給水要員って誰?どうやって渡すの?
給水要員は各チームの部員、あるいは各チームが許可した大学関係者となっています。
専用のビブスを着用し、選手たちが給水ポイントにやってくるのを待ち、主催者が準備した「給水」を受け取り選手に手渡します。(給水ドリンクは日本体育大学の給水員が管理し、この給水員から給水ドリンクを受け取ることとなっています。)
給水係は自分のチームの選手が給水ポイントへ近づいてきたら、50m以内で速やかに選手に手渡します。
手渡しが完了した時点で給水要員は立ち止まり、給水係の出番はそこまでです。
つまり選手に給水ボトルを手渡すほんの数秒が給水要員にとっての箱根駅伝なのです。
給水ドリンク中身は何?
給水要員が持っている専用ボトルの中身は気になるところですが、「水」または「スポーツドリンク」となっています。
箱根駅伝は「サッポロ」が協賛となっているため「水」は「富士山麓のおいしい天然水」と言われています。(スポーツドリンクは不明)
また、第91回大会までは認められていた、監督・コーチの給水は一切禁止となっています。
通常のマラソンとは異なり、給水要員と呼ばれる選手が手渡しで選手に渡す給水ドリンク。この数秒間のために4年間毎日練習をしてきた学生もいます。
給水ポイントでは、数々のエピソードが紹介され感動することもしばしば。
第93回箱根駅伝でも、給水ポイントには注目ですね。
さいごに
箱根駅伝のスタートは1月2日の朝8時。
12月29日のオーダーでは、優勝候補の青山学院大学は主力選手を補員選手に回し、各チームのオーダーと当日の天候を考慮し選手交代をする頭脳プレーとなっています。
箱根駅伝の熱い戦いはすでに始まっているようです。