インフルエンザは低温&低湿度になると活発に活動します。
よって、日本では冬の時期にインフルエンザが流行するのです。
確かに今年も、全国的に雪マークがついたころ、インフルエンザが流行がピーク!とニュースで言っていました。
ということは、気温が何度以下になるとインフルエンザが流行するって目安はあるのかな?
湿度も何%以下だと活動が活発になるとか…あるのかな?
そんな疑問を抱いたのでインフルエンザの流行と気温・湿度の関係について調べてみることにしました。
インフルエンザの流行と気温・湿度の関係
2016~2017年のデータを元に見ていきます。
2016年11月7日~13日の期間に、この冬最初のインフルエンザ注意報が北海道と群馬県に発令されました。
この時期の北海道(札幌)の平均気温は3.0℃、湿度は67.6%。群馬県(前橋)の平均気温は9.9℃、湿度は62%でした。
また、12月19日~25日には全国的にインフルエンザ注意報が発令されました。
この時期に最も注意報数が多かった神奈川県の平均気温は12℃、湿度は61%でした。
1月に入ると、さらにインフルエンザが流行し全国的に警報が発令される事態に…。
1月2日~8日の期間にはほとんどの都道府県でインフルエンザが流行していましたが、唯一山形県だけは注意報、警報ともに0。
この時期の山形県の平均気温は2.3℃、湿度は82%でした。
雨やみぞれが多い天気だったこともあり意外と湿度が高いのが分かりました。
つまりインフルエンザの流行には気温の低さよりむしろ、湿度が低くなることの方が関係しているようです。
北海道の11月の最低気温は-0.8℃、最小湿度は35%。群馬の11月の最低気温5.9℃最少湿度が29%。
どちらも湿度がかなり低いことがわかりますね。
今回目安にしたのは気象庁のデータによる相対湿度です。
相対湿度とは
ある温度の空気中に含みうる最大限の水分量(飽和水蒸気量)に比べて、どの程度の水分を含んでいるかを示す値で<%RH>で表します。一般的に湿度を表す時に使用します。
それに対して絶対湿度というものもあります。
絶対湿度とは
湿り空気(一般に存在する空気)中の乾き空気(全て水分を含まない空気)1kgに対する水蒸気の重量割合を示し、<kg/kg’>で表します。
そしてこの絶対湿度は気温によって最大水分量が変わってくるため、気温によって大きく変わってきます。
例えば…
温度16.5℃の時には、座席数が12席あり6人が座っています。1人を0.001kgとした場合、絶対湿度は0.006kg/kg’で、相対湿度は 50%ですね。温度25℃になると座席数が18席に増えます。座席数が18席あり6人が座っています。座っている人は6人ですので、絶対湿度は先程と変わらず、 0.006kg/kg’です。
しかし、全体の座席数が増え、込み具合は変化していますので、相対湿度は約30%となります。冬季に外気の湿度が50%あっても乾燥していると感じるのは、空気中に存在する水分量が少ないためです。
つまり、冬の湿度50%は、夏の湿度50%に比べると、実際はもっと低い数値になるというわけです。
同じ相対湿度の部屋でも気温が低ければ低いほど、絶対湿度も低くなります。その環境でインフルエンザが流行するということですね。
冬場の加湿がいかに大切かわかります^^;
こちらの記事で優れものの加湿器を紹介しています。
→加湿空気清浄機選ぶならコレ!コスパで選ぶ人気ランキング
というわけで、湿度と気温がグッと下がる10月頃から、室内では加湿器、外出時はマスクをすることで湿度を維持しインフルエンザ予防することができると考えられます。
ただし、一旦インフルエンザが広まってしまうと、今度は飛沫感染によってさらにインフルエンザウィルスは広まっていくため、人混みをさけるなどの対処法も必要になります。
インフルエンザが流行する前にしっかり予防しておきたいですね!