江戸城の天守閣が2つ?「江戸城絵図」発見!一般公開は?

徳川家康の居城で、江戸幕府の政庁ともなった「江戸城」は、もともとは扇谷上杉氏の家臣「太田道灌」が築城したものです。

しかし、時代が移り変わる中で天正18年に家康が入城してからというもの、増築、改築を繰り返したこともあり様々に形を変えた江戸城。

内部を知るための資料は貴重なものとされています。

その「江戸城」の見取り図ともいえる貴重な「絵図」がこのたび松江市に市民より寄贈された資料の中から見つかりました!

しかも、江戸時代初期の家康が入城まもなくの頃のものとあって大変貴重なものとのこと…。

そこで、この江戸絵図について詳しく調べてみました。

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「極秘諸国城図」の1枚「江戸始図」

今回「江戸絵図」が発見された松江市には天守が国宝に指定されている松江城があります。

松江城は1607年に築城開始され、1611年に完成。

この松江城の天守は1950年から5年間かけて解体修理されているのですが、その際、松江市内の男性が松江市に寄贈した資料の中に今回の江戸始図があったそうです。(1953年)

寄贈された資料は「極秘諸国城図」と言われるもので、全部で74枚。

「松本城」や「犬山城」「姫路城」など現存天守の城の絵図もあるとのこと。とても貴重ですね。

また、松江藩主夏平直政が初陣を飾った「大阪城」の絵図もあり、NHK大河ドラマ「真田丸」が放送されたことで詳しく調べたところ最古級のものと判明したことから、残りの資料も調べることとなり、今回の「江戸絵図」が発見されたそうです。

寄贈されてから60年以上の歳月が経った今、ある意味「奇跡」ともいえる発見。

現在松江歴史館に所蔵されていますが、さらに研究を続けていくそうなので、さらなる発見があるかもしれません。

家康が築城(改修)した江戸城はどんな城?

今回、絵図の調査にあたった奈良大学の千田教授は次のようにお話されています。

江戸城を描いた絵図として最も古いとされる慶長13年ごろの絵図と同じ頃に描かれたとみられる。この「江戸始図」からは、姫路城のように大天守と小天守がつながった「連立式天守」という堅い守りの構造だったことが確認できる。また本丸の南側は、戦いを意識して熊本城のように出入り口を複雑な形にした「外枡形」という構造になっていたことが、新たにわかった。

「謎に包まれた家康の江戸城を明らかにする画期的な発見で、姫路城や熊本城などのすぐれたところを合わせた最強の城と言え、豊臣氏との決戦に備えた家康の意志が伝わってくる」

徳川家康の人柄までもわかる「江戸絵図」。なんとも貴重なものですね。

「江戸絵図」どこで見られる?

今回の発見を記念し、「松江歴史館」にて2月17日~3月15日の期間一般公開されるとのことです。

ぜひ、この目で2つの天守や、当時の石垣ややぐら、さらには大名屋敷などを見ておきたいですね。

松江歴史館はこちらにあります。

所在地:松江市殿町279

営業時間:
4月~9月 8時30分~18時30分
10月~3月 8時30分~17時

定休日:
毎月第3木曜日(祝日の場合は翌日)

料金:
基本展示 大人510円 小中学生250円
団体(20名以上)大人410円
※企画展示は内容により異なります

お問い合わせ先:
0852-32-1607

松江歴史館内にあるには喫茶「きはる」では、松江和菓子の研究家 現代の名工・伊丹二夫氏によるつくりたての和菓子とお茶が楽しめます。

喫茶「きはる」は入館料なしでも楽しめるので私もちょこちょこお邪魔しています。

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