創業680年を超える甘味処の老舗の「かん袋」
このお店の名物はその名も「くるみ餅」
この味を食べられるのは本店のある大阪府堺市のお店のみ。
しかも売り切れ次第終了となれば…一度は訪れてみたくなりますよね。
かん袋へは阪堺電鉄の路面電車で行くことができます。最寄駅は「寺地町」です。
私も小さいころお母さんといっしょにこの路面電車にのってよく「かん袋」に行っていました。
そしてこのたび40数年ぶりに…感動のご対面!!
かん袋の名物「くるみ餅」と「氷くるみ」
名前の由来は「くるみ」が入っているわけでな、「くるむ(包む)」からきているそう…
見た目は「ずんだ(枝豆)」のようだけど風味がちょっとちがう。
くるみ餡の優しい甘さと白玉だんごのモチモチ感。
そして、この時期嬉しいかき氷にのった「氷くるみ餅」
お値段もシングルサイズの360円とダブルサイズの720円。
ぺろっと食べられちゃうのでダブルでもいいかも♥
お店の外まで行列が続く大人気のお店ですが、意外に順番は早くきました。
お店の奥にあるレジで注文とお会計。
その際、こちらの木札を配られます。
大きい!!
以前はもっと小さかったそうですが持ち帰るお客さんが多くて!?この大きさになったそう…
でも、歴史を感じるこの木札をテーブルに出しておくと、お店の人が注文の「氷くるみ餅」を持ってきてくれます。
お水やお茶はセルフです。
くるみ餅のくるみ餡、何からできてるの?
実はかん袋のくるみ餡のレシピは「門外不出」なのだそう^^;
この時代に原材料表記無しの大胆さ!!
そこで、いろいろ調べてみたところ、
くるみ餅は、あんこでくるんだお餅という意味。田植えが終わってから、田の畦に必ず畦豆(大豆)をまいた。南河内・泉州・泉南地域では秋祭りのごちそうとして、この畦豆できれいな緑色のくるみあんを作って餅を和え、今年の豊作を祝い、来年の豊作を祈った。
という記述を見つけました。また、
泉州地域では、抹茶が入っていないものも多いですが、堺では千利休で抹茶が広まったためか、抹茶が入っています。
との記述も発見!
というわけで私の推測ですが…
かん袋のくるみ餡の原料は「畦豆」と「抹茶」
畔豆とは田んぼのあぜ道に植えられていた大豆のことで、枝豆となるものが多いそう。
なかには黒大豆や青豆なども植えられていたそうで、これら全般を「畦豆」と呼ぶそうです。
さらに、以前産経新聞に「かん袋」のくるみ餅に関する記事があった際、
白い餅を鶯色の餡でくるむからくるみ餅。胡桃は入っていない。室町時代、日明貿易でもたらされた”あるもの”が緑色の餡の正体だ。これを磨り潰して餡を作り、一口大の軟らかくて小さな餅にくるんである。
なんとも原材料が「あるもの」として紹介されている。
ちなみに日明貿易では「米と大豆」が取引されているとの記述もあるので「あるもの」とはやはり大豆と考えられると思います。
また同じくるみ餅が有名な堺市「八角堂」さんのホームページにはこの画像が…
やっぱり「大豆」だ!
つまり、くるみ餅の緑色は枝豆の緑じゃなく「抹茶」の緑と考えられそうです。
しかもかん袋の「くるみ餅」はなにやらお茶葉のような緑色の物体が…
なんとなく原材料がみえてきた「くるみ餅」
我が家でかん袋の味には近づけないと思いますが作ってみようかな?と思いました。
こちらでくるみ餅(くるみ餡)の作り方を紹介しています。
ところでかん袋のくるみ餅には唯一食品添加物として「酵素」が表記されています。
酵素って???
これも調べてみたら和菓子などでお餅の柔らかさを維持する添加物として使われる「β―アミラーゼ 」のようです。
くるみ餅でも使われているってことかな?
というわけでお持ち帰り用のくるみ餅を味わいながら検証してみたいと思います。
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