茶道を「さどう」と読むのは間違い?でも「ちゃどう」は違和感が…

あなたは「茶道」を何と読みますか?

一般的に「茶道」の道をかじったことがあるかたは「ちゃどう」と読む人が多いようです。

ということは「さどう」は間違い?

いえいえ、同じ茶道でも「表千家」では「さどう」と呼びます。

じゃ、なんで?何が違うの?

実は私、茶道をたしなんだこともかじったこともないので「ちゃどう」と耳にすると違和感を感じます。

そこで、本当に「ちゃどう」が正しいのか調べてみました。

さらに一般的に「さどう」と読む(呼ぶ)ことが多くなった「理由」についても探ってみました。どうぞ参考にしてください。

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「さどう」「ちゃどう」どっちが正しい?


結論から言うと「さどう」と「ちゃどう」はどちらも正しいといえます。

ちなみに(最初に少し触れましたが)表千家では「さどう」、「裏千家」および「武者小路千家」では「ちゃどう」と呼ぶそうです。

つまり、流派を意識して「茶道」を呼ぶ場合はその流派に合わせて「さどう」と「ちゃどう」を呼び分けているわけです。(テレビなどのメディアもそうしているようです。)

では、どうして一般的に「さどう」と呼ばれることが多くなったのでしょうか?

表千家の方が力が強い?

な~んて勝手な推測をしてみましたがこれは間違い。

確かに表千家が本家筋で裏千家は分家ですが、裏千家は皇族と姻戚関係があるなどの理由で国家行事等では「裏千家」の出番が多くなっているようです。

また、表千家が保守的・伝統的であるのに対して、裏千家は伝統は守りつつ新たな試みをしていることから、メディア等で取り上げられる機会が多いようです。

よって流派から考えれば「ちゃどう」と呼ばれる機会の方が多いはずなのです。

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「さどう」と呼ばれることが多くなったのはどうして?


では、「ちゃどう」より「さどう」と呼ぶことの方が多いのはどうしてか?

私が調べたところによれば「日本語の発音」によるものと考えられます。

「ちゃどう」の「ちゃ」は拗音(ようおん)と呼ばれ、はっきり発音しないと歯切れの良い音にならない音です。

また、「ちゃどう」の「どう」も濁音のため、拗音と重なることでより意識して発音しないと聞き取りにくくなります。

そこで「ちゃどう」と発音するより「さどう」の方が発音しやすく、また聞き取りやすい音になるため「さどう」の方が普及したと考えられます。

な~んだそんなことか!と思われたかもしれませんが、実際日本語はそうやって進化しているんですよね^^

今回の「ちゃどう」or「さどう」どっち?のQ&Aで良く使われる「例」ですが、「喫茶店」が「きっさてん」と呼ばれるようになったのも「きっさてん」の「きっ」は促音(そくおん)という「つまる音」のため、「ちゃ(拗音)」と一緒に発音するより「さ」の方が言いやすく聞きやすかったということです。

なるほど!でしょ?^^

いかがでしたか?

つまり(流派を意識する必要がなければ)「さどう」と呼んで間違いじゃないということです!

これで安心して眠れそうです。

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