オペラとミュージカル違いは何?知ればもっと楽しめる!

宝塚と劇団四季が大~好きな私。

ストーリーはもちろん、キャストの歌唱力とダンスの素晴らしさがついついクセになって、機会があればチケットを購入して見に行きます。

そんな私ですが、先日友人に誘われて初めて「オペラ」を見に行きました。

オペラもミュージカルと同じようなもの…と思って行ったのですが…

実際行ったら違う!!正直なところ、ミュージカルのようには楽しめなかったような…。

もちろん、歌唱力は素晴らしいし、衣装や舞台のセット、さらにはオーケストラの演奏も迫力がすごくて、体全体で舞台を観た!という感じでした。

でも、ミュージカルとは違う…。いったい何が違う???

そこで、オペラをもっと楽しむためにはどうすれば良かったのか?ミュージカルとの違いは何かを探ってみました。

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オペラとミュージカルの違い


まず、大きな違いとしてオペラは「歌」が主役です。ストーリーのほとんどが歌のみで進み、セリフはほとんどありません。

それに対してミュージカルは、ストーリーはお芝居(セリフと演技)で進んでいくのですが、場面ごとの演出の一つとして歌とダンスが織り交ぜられている、という点がオペラとミュージカルの大きな違いと言えます。

また、オペラの歌はドイツ語!?イタリア語?その作品が作られた時代や国の言語で歌われることが多いようです。

もちろん日本の公演で日本人歌手の中には日本語の歌詞で歌う方もいるようですが…。

歌(言語)の美しさや発声を披露するためにはオリジナルの原語で歌った方がより美しいと考える歌手が多いようです。

もちろん私たち日本人であれば、その場で歌詞の意味を理解するのは難しいです。

それでもなぜオペラを楽しむことができるのか?

それは、オペラのほとんどは「古典的な作品」なので、オペラを観る人はストーリーをあらかじめ知っているから。

よって、キャストが何を歌っているのか、どんな意味なのかおおよそわかっている状態で見る(聞く)わけですね。

このようにしてオペラは、歌、歌詞、一つ一つに感情を込めることでストーリーが進んでいくわけです。

それに比べてミュージカルは、初めて見る人でもおおよそのストーリーがわかるようになっています。

もちろん、観る場所にもよりますが、日本国内なら(日本の劇団なら)日本語で物語が進行していくでしょう。

さらにセリフや演技、またキャストの名前なども(パンフレットで知る事も出来ますが)作品の中で誰が誰で、どういう関係なのか、おおよそ理解できるようになっているはずです。

セリフも歌もマイクなどの音響が使われ、音楽や照明はコンピュータ制御されていることが多いようです。

ミュージカルはオペラより現代的なエンターテイメントと考えられますね。

それもそのはず…

オペラとミュージカルはまず歴史が違うんです。

オペラとミュージカルの歴史


オペラは17世紀の初めイタリアの貴族の楽しみとして始まりました。古代ギリシャ劇を再現しようと始まったオペラに「悲劇」が多いのもそのためのようです。

貴族の宮殿などで演じられることが多かったオペラがやがて劇場で上演されるようになり、人気になりました。

そのオペラが、喜劇を演じるオペレッタとなり、さらに19世紀頃アメリカに渡り、ショービジネスとして歌とダンスとお芝居が楽しめるミュージカルになったわけです。

オペラは人類のエンターテイメントの最初の形…そしてそれがミュージカルに進化したわけですね。

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オペラの代表作

・椿姫(ヴェルディ)
・カルメン(ビゼー)
・蝶々夫人(プッチーニ)
・フィガロの結婚(モーツァルト)
・ドン・ジョヴァンニ(モーツァルト)
・魔笛(モーツァルト)
・セビリアの理髪師(ロッシーニ)
・アイーダ(ヴェルディ)
・タンホイザー(ヴェルディ)
・フィデリオ(ベートヴェン)
・ランメルモールのルチア(ドニゼッティ)
・ノルマ(ベッリーニ)
・リゴレット(ヴェルディ)
・ローエングリーン(ワーグナー)
・パルジファル(ワーグナー)
・ニーベルングの指輪(ワーギナー)
・ラ・ポエーム(プッチーニ)
・トスカ(プッチーーニ)
・ばらの騎士(R・シュトラウス)

モーツァルトやワーグナーなどクラシックの作曲者が多いですね。

ミュージカルの代表作

・オペラ座の怪人(‘86)
・シカゴ(‘96)
・ライオンキング(‘97)
・キャッツ(‘81)
・レ・ミゼラブル(‘85)
・コーラスライン(‘75)
・マンマ・ミーア(‘99)
・美女と野獣(‘94)
・ウィキッド(‘03)
・レント(‘96)

などなど…ミュージカルはロングランのものから新作までたくさんあります。

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オペラとミュージカル、観に行く時に注意すること

オペラ

オペラ開演後、観客は絶対に話をしてはいけません。また、歌手、オーケストラ、コーラス、バレエダンサー、スタッフなどそれぞれが最高の仕事をしていますので、すべての出演者・スタッフに敬意を示すことがエチケットです。

拍手のタイミング、ブラボーなどの声掛けなどオペラに決まりはあります…が、初心者は会場の雰囲気に合わせて拍手したりスタンディングオベーションしたりすればいいわけです。

最近は服装や持ち物などに細かい決まりはありません。公演のチケット代に比例していると考え、リーズナブルな公演の場合はワンピースやジャケットなどのセミフォーマルでもいいでしょう。

しかし、由緒正しきオペラ座などで鑑賞する時は、夜なら男性はタキシード、女性は肩を露出しロングドレス(スカート)にヒールがふさわしい服装です。

会場のクローク前でヒールに履き替える女性もいるようですので、不安な方は服装や靴を持参し会場で着替えるのもアリかと思います。

ミュージカル

ミュージカルはオペラほど拍手や声掛けなどに細かい決まりはありません。

感動した時に、泣いたり笑ったり拍手したりして問題ないようです。

ただし、舞台に関係のないおしゃべり、雑音など周りの人やキャストが迷惑になることはしてはいけません。一般常識の範囲で観賞しましょう。

また、会場の座席の並び、配置などにもよりますが、後ろの人が見にくいと感じるような姿勢もNGです。

椅子にゆったりと腰かけ、背もたれにもたれて鑑賞するのがマナーとなっています。

さいごに

私も次こそはもっとオペラを楽しむために、作品をしっかり予習してから挑みたいと思います。

体全体が楽器のようなオペラ歌手の声量と、悲劇の物語に感動できるよう頑張ります!

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