暑さが少しずつやわらぎ、どこからか虫の声が聞こえてくる季節になりました。
私が子供の頃は、母が庭先の「はぎ」と「すすき」を花瓶に挿し縁側に置いて、私と弟はその脇でお団子食べていたな~と。
満月を見ながらだったかどうかはあまり記憶にないので、典型的な「花より団子」(まさに!)だったのでしょうか?
この歳になって、子供たちも大きくなってきて我が家は毎年「お月見」をしていないことに少し不安が…
日本の伝統を形だけでも子供たちに教えなくちゃいけないんじゃないかな?
と言うことで、今年はお月見することに決めました!(もちろんお団子食べます!)
2016年今年の十五夜はいつ?
お月見は「中秋の名月」にするのが習わし。「中秋の名月」は旧暦の8月15日なので、2016年の今年は9月15日が「中秋の名月」となっています。
ただし、「中秋の名月」の月は十五夜(満月)とは限りません。
調べてみると今年の9月15日は満月に満たない十三夜の月。
その2日後、9月17日が十五夜です。
え、じゃあどっちにお月見すればいいの?
結論から言うと、お月見は「中秋の名月」にする行事なので、9月15日が正しいです。
でも、実は「十三夜」にもお月見をする風習があります。
この「十三夜」は「十五夜」から約一か月後に当たる日のことを指し、中秋の名月後の月ということから「後の月」と呼ばれるそう。
今年は10月13日が十三夜。
この頃は収穫の時期ということと、また晴れる日が多いことから、改めてお月見をする風習ができたようです。
またさらにその一か月後の「十日夜(とおかんや)」には、田んぼの神様へのお礼の気持ちを込め、地方ごとにお祝いする習わしがあるようです。
どちらにしても、秋の収穫を祈り・祝い・感謝する気持ちが「お月見」という行事になったんですね。
こちらの記事では「十五夜」「十三夜」などの月の呼び方について詳しく紹介しています。
お月見に何を備えればいい?
お月見にお供えするものをその意味と合わせて紹介します。
お団子
もともとお月見はお米の収穫を祈り・感謝する行事。そこでお米の粉で作ったお団子をお供えします。
昔から丸は縁起がいいものとされ、満月にみたてた丸くて白いお餅を食べることで、幸福や健康も祈る意味もあります。
ススキ
すすきは「稲穂」をイメージしたものとしてお供えします。
稲穂は「月の神様を招く依り代」として使われ、その稲穂に良く似た形のススキをお供えするようになったようです。
またススキには魔よけの力があるとも言われていたそう。
ススキをお供えすることで、病気や邪気を追い払う意味もあるようです。
収穫した野菜や果物
秋の野菜といえば「さつまいも」や「秋茄子」などがあげられると思います。
また秋は果物が豊富。
「ぶどう」や「梨」「桃」など秋の収穫を祈り神様にお供えします。
最近では、秋の行事といえば「ハロウィン」が人気ですが…
9月10月11月と夜空に昇る丸いお月様を見ながら、お団子やススキや果物をお供えし、健康や幸福を祈り感謝することは人間が生きていくうえで大切なことかもしれません。