朝目が覚めた時、天井がぐるぐるした「めまい」に襲われたことありませんか?
しばらく横になっていることで、すぐに収まればいいですが…
なかなか収まらずに目が回っていると、起き上がることもできませんよね。
しかもぐるぐる型のめまいは、気分が悪くなり吐き気が伴うことも多いです。
何か大変な病気?と心配された方。
こちらの記事で、考えらえる病気と対処法を紹介します。
ぐるぐるめまいの原因
ぐるぐるめまいの原因のほとんどは耳の三半規管の異常によるものがほとんどです。
三半規管は3つの輪が組み合わさった形をしていて、その中はリンパ液で満たされています。
通常は体が傾くとリンパ液も同じ動きをし、その動きを三半規管の中にある「感覚毛」が察知して脳へ信号を送ります。
つまり、三半規管(リンパ液・感覚毛)に異常があると誤った信号が脳へ送られ、ぐるぐるめまいとなるのです。
感覚毛の異常には次の3つの病気が考えられます。
メニエール病
三半規管内のリンパ液が増加し、感覚毛が反応します。
メニエール病の場合、めまい以外に耳鳴りや、耳がつまった感じ(閉塞感)、また音が聞こえにくいなど難聴の症状も現れます。
激しいめまいの場合30分~数時間続くこともありそれに伴い激しい吐き気、嘔吐、動悸、冷や汗などの症状を伴うこともあります。
リンパ液がなぜ増加するのかの原因は不明で、先進国に多い症状のことから「ストレス」が関係していると考えられているようです
メニエール病によるめまいが起きた時の対処法として、とにかく楽な体制で休むことです。
病院では抗めまい薬や内リンパ水腫軽減薬が処方されます。
しかし実際は「難病」として完全に治ることは困難な場合が多いようです。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
三半規管の根元には「耳石」と呼ばれる石がありますが、それがはがれてリンパ液の中を動くことで感覚毛が刺激されます。
耳石は老化やちょっとした衝撃でもはがれることがあり、誰にでも起こりうる病気です。
「BPPV」と診断されたら専門の病院で「耳石」を元の位置に戻す理学療法で症状が軽くなります。
全国のめまい外来、めまい専門病院はこちらで確認してください。
早い段階に治療することで簡単に治すことができるようです。
前庭神経炎と脳こうそく
脳こうそくのめまいの症状は「ふらふらして歩けないという」方が多いようですが実はぐるぐるめまいも脳こうそくの症状として挙げられます。
三半規管の感覚毛から脳へと信号が送られるルートである前庭と呼ばれる部分に炎症が起こることで、左右の信号が食い違い、脳が困惑してぐるぐるめまいが発症します。
脳こうそくも脳の血管が損傷することで、信号が遮られめまいが起こります。脳こうそくは命に係わる病気です。
こちらの記事ではめまい以外の脳こうそくの症状について紹介しています。
めまいの症状は、動けなくなるばかりか吐き気も伴うなど、とても辛い症状ですよね。
自分のめまい原因を知ることで、改善することが多いですので、そのままにしないで病院で診察をうけてくださいね。
耳の異常が原因のめまいなら、耳を強くすることで、めまいになりにくい体にすることもできます。
耳の強化についてはあらためて紹介しますね。