もうすぐ8歳になる姪っ子は大の本好き!
その姪っ子へ今年の誕生日の私からのプレゼントは…
この本は「あらしのよるに」シリーズの全7巻をなんと一冊で読むことができる完全版です。
第一巻の「あらしのよるに」は1994年に出版され、「産経児童出版文化賞JR賞」「講談社出版文化賞絵本賞」などを受賞した名作です。
あらしのよるに
あらしのよるに逃げ込んだちいさな小屋の暗闇の中、2匹の動物が出会う。風邪をひいて鼻のきかない2匹は、お互いがオオカミとヤギ、つまり「食うもの」と「食われるもの」であることに気付かない。すっかり意気投合したヤギとオオカミは、翌日のお昼に会う約束をする。合言葉は、「あらしのよるに」。
元々は一冊で終わるお話だったそうですが、全国から「後日談」が寄せられたことでシリーズ化された珍しい物語です。
第二巻「 あるはれたひに 」・第三巻「くものきれまに」・第四巻「きりのなかで」・第五巻「どしゃぶりのひに」・第六巻「ふぶきのあした」・そして第七巻「まんげつのよるに」で完結する全七巻の物語です。
一言で言うと「狼と羊の友情」というありえない物語。
でも実際読んでみると、友情のような…究極の恋愛のような…
大人が読んでもほのかにせつない物語なのです。
涙する場面があるので、小学生には少々刺激が強いかもしれませんが、でも、小さいうちに感情を揺さぶられる本を読むことは、情操を養ううえで重要と私は思っています。
今回、姪っ子にプレゼントするにあたって、完全版の最後のページ、第七巻の最後にあたる部分を数ページ読みました。
思い出しただけで目頭が熱くなる、心がグッとくる場面でした。
作者のきむらゆういちさんとあべ弘士さんの絵からなるこの本は
生き生きと描かれた絵に、読み聞かせに最適なテンポのいい短い文章。かみ合わないようでかみ合った会話、ばれそうでばれない展開は、読み聞かせているはずの大人をもとりこにするはず。大人も子どもも続きを考えずにはいられない1冊である。(小山由絵)
と言われるほど、大人が読んでも素晴らしい一冊です。
せっかくの長い夏休み、親子で毎日少しずつでも読めるといいですね。
そしてこの本を読んだ後は…ぜひぜひ感想文にチャレンジしてみてください。
こちらの記事では「感想文の書き方」について詳しく紹介しています。
さぁ、この一冊で今年の夏休みを忘れられない夏にしましょう!