「読み聞かせボランティア」本の選び方~読み聞かせの仕方

かれこれ7年目になる小学校での読み聞かせボランティア

同じ本を同じ子供に読むことがないよう、各学年に合う本を決めて読んでいますが…

そろそろ底がついてきました^^;

たまには新しい本も読んであげたい…

でも、いざ本屋さんに行ってもたくさんありすぎてどれにしようか迷ってしまうんですよね。

そこで、「読書アドバイザー研修会」というものに参加してちょっぴり勉強してきました。

私が教わった読み聞かせに欠かせない「本の選び方」から「読み聞かせの仕方」までまとめてみましたので参考にしてください。

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読み聞かせ 絵本の選び方


本屋さんには毎日のように新しい本が並びますが…

読み聞かせにふさわしい本は、「長く読み継がれている「名作」と言われる本」だそうです。

私たちが子供の頃に読んでいた本で、今でも子供たちに読み継がれている本は「ストーリー」はもちろん使われている「言葉」や「リズム」が考えに考え抜かれた「名作」だからこそ読み継がれているのです。

「読み聞かせ」をしている方には私のように「同じ本は読みたくない」と思ってしまう方も多いようですが、それはあくまで「読み手」の都合であって、実は子供たちは好きな本なら「何回でも読んでほしい!」と思っているそう。

なるほど!!

読み手が変われば本の印象も変わるとのことなので、「私だけの読み聞かせ」として今までどおり読んでみようと思いました。

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読み聞かせの仕方

① セッティング

子供たちの目線の先に本がくるように位置を考えます。
床に座るのか、椅子に座るのかによって、読み手も椅子に座るのか、立つのかを決めます。また本の高さも後ろの子供まで見える高さになるよう注意します。

② 絵本の持ち方

横書きの本は右手で、縦書きの本は左手で本を持ちます。
本を持つ手は親指だけが後ろにくるようにし、残り4本で本の織り目の(下の方の)部分をしっかり持ちます。

ページをめくる時はできるだけ本の隅を絵や文章の邪魔にならないようにめくり、めくった後は織り目など触ることがないようにします。

ページをめくった時が一番子供が一生懸命本を見る時だそう。その時に余計な動きをいれないことが「読み聞かせ」のポイントとのことです。

新しい本などは開きぐせがついていないため、ページをめくっても閉じかけてしまうことがあります。そうならないように本を読む前にしっかり「開きぐせ」をつけておくことも大切です。

③ 読み始め・読み方

本は表紙から裏表紙まで考えて作られています。そこで、読み聞かせの時もしっかり表紙を見せて本のタイトルや作者を読み、その後裏表紙などに絵や文字が書かれていることがあるので、子供たちに見えるようにします。

読み聞かせの声は後ろまで届く声で「ゆっくり、丁寧に、心をこめて」読みます。但し、上手く読む必要はありません。本を読むのがうますぎると、「読むのが上手いな~」と思うことで、物語の印象が半減してしまうそうです。

また、読んでいる途中も、子供たちの反応に(反応がないことなどに)一喜一憂せず読むことが重要ということです。

④ 読み終わったら

私が読み聞かせに行っている小学校では特に高学年になると担任の先生が「本の感想ある人」と手をあげさせます。実は私も子供たちの感想、けっこう楽しみにしているのですが…

今回の研修会で最も勉強になったこと…実は本を読み終わった後、子供たちに感想を求めてはいけないそう。

というのも本を読んだ直後にそう簡単に感想がいえるものではないから。

確かに本の感想って、本を読み終わった後、いろいろな場面を思い出したり考えたりして、その後に感想って出てくるもんですよね。私自身もそうでした。

それを、読み終わってすぐに感想、っていうのはあまり意味がないことなのだそう。

「読み聞かせ」は「子供たちの心に種をまくこと」。

いつか芽がでて、花が咲き、実がなってその実が熟成するのを信じて待つのが大切だとか…。

ふむふむ…とても勉強になりました。


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読み聞かせの効果


今回、読み聞かせの経験豊富な方にお聞きしたのですが、なんと生後2か月の赤ちゃんから読み聞かせに耳を傾けているのだそう。

内心「まさか!聞いてないでしょ?」と思ってしまいましたが…

子供は生まれて1年たたないうちに言葉を話し始めます。つまり、この時期に耳から聞こえる言葉を元に言葉を話始めるのです。

そこで、この時期に読み聞かせを始めることで多くの言葉に触れる機会が作れるそうです。

もちろん、字が読めない小さな子供には大人が本を読んであげることで早くから本の楽しさを教えることができます。

子供にとって読書自体が1つの経験。

本の中の主人公になりきって、まるで自分が体験しているかのように本を読むことができるので、たくさんの本を読むことで本の中のいろいろな体験を実際体験したことのようにできるのです。

また、本は物語のシーンを自分の頭の中で想像しながら聞くので想像力が育ちます。

これは、自分で本を読めるようになった子供でも、目で文字を読むのではなく、耳から物語を聞くことでより想像しやすくなるので「読み聞かせ」は効果があるのです。

他にも読書には「言葉を覚える」「言葉の力を育てる」「考える力を身に着ける」など様々な効果があります。

たった一つの動作「本を読む」ことで様々な効果が得られるというわけですね。

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さいごに

実は私は子供の頃、本を読むのが大嫌いでした。というのもきっかけは家にたまたまあった「星の王子様」を読んで「さっぱりわからない」と思ったから。

でも、これがもしかしたら「読み聞かせ」で聞いていれば…少しは想像力がわいて本の楽しさがわかっていたかも…と少し後悔。

親の立場になって、再び子供に本を読んであげることで知った「本の大切さ」。今では孫の代まで「読み聞かせ」続けていきたいと思っています。

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