今年の夏休みはお子さんと「読書感想文」に挑戦しよう!と考えているなら…
まずは感想文基本の書き方をマスターしなくてはいけないですよね。
タイトルはどこに書くの?名前は?書き出しはひとマス空ける?
さらに、作文の基本ともいえる、
行の最後の句読点は?
カギカッコはひとマス使う?
などなど…
読書感想文コンクールってどんな本でもいいの?
そんなコンクールの応募についても、疑問を解決していきます!
読書感想文、基本の書き方と注意点
夏休みの読書感想文コンクールといえば「青少年読書感想文コンクール」が有名です。
公式サイトの応募要項を見ると「用紙・字数」として、それぞれの学年ごとの文字数が決められています。
文字数については下記のとおりです。
・小学校低学年の部(1、2年生)本文 800字以内
・小学校中学年の部(3、4年生)本文1,200字以内
・小学校高学年の部(5、6年生)本文1,200字以内
・中学校の部 本文2,000字以内
・高等学校の部 本文2,000字以内
また、以下の3点も決められています。
・句読点はそれぞれ1字に数えます。
・改行のための空白箇所は字数と数えます。
・題名・学校名・氏名は字数には数えません。
これらをふまえて感想文基本の書き方を紹介します。
① 題名・学校名・氏名は原稿用紙の枠線外(余白)に書く
原稿用紙のひとマス目から感想を書き出します。題名・学校名・氏名は余白にかきます。
題名については応募要項に特に指示はありませんので「感想をまとめたもの」や「一番伝えたいこと」などでも問題ないようです。
が…入選作成をみるとほとんどの題名「(本のタイトル)○○○を読んで」や「(本のタイトル)○○○」のみのようです。
よって、ここは無難に「本のタイトル○○○」または「本のタイトル○○○を読んで」にした方がよさそうです。
② 書き出しはひとマスあける
基本の作文の書き方と同様、書き出しはひとマス空け、段落が変わる際の改行時もひとマス空けます。
③ 句読点はひとマス
句読点でひとマス使いますが、行頭に句読点はくることはNGです。
そのような場合は、前の行の最後に文字と一緒に句読点も記入するか行の最後のマス外に記載します。
ただし、読書感想文コンクールの場合、句読点は1字としてカウントしますので、実際なら句読点を行頭のひとマスに記入するようになりますが…実際は通常の書き方通り、行の最後に文字と一緒に記載することが多いようです。
最終的に文字数内であればいいとの考え方でしょうか?悩ましいところですので学校の先生に確認してください。
④ 引用・会話は「 」(カギカッコ)
本に書かれた文章を引用する際などに使う「 」(カギカッコ)は「 」それぞれでひとマスずつ使います。
また、“」”の後にそのまま文章を書き進めます。
ただし、実際に自分や家族など、現実で会話した内容については、「 」を使い「 」ごとに改行します。
それで文字数をかせぐこともできますし、逆に空白マスが増えるので書きたいことが書ききれなくなることもあります。
中身の濃い感想文にするためには実際の会話は最低限にしましょう。
⑤ 文末…低学年は「です・ます」調、高学年は「だ・である」調で
低学年の感想文は「~~~と思います。」のような「です・ます」調で書いた方が、文章を丁寧に書いた印象になります。
また「文章をしっかり書ける子」という印象になるのでおすすめです。
ただ、小学校1、2年生なら「~~と思ったよ」のように話し言葉にするのもおすすめです。
高学年は「だ・である」調が、文末に変化を付けることができます。
また「です・ます」調より文字数を控えられるため文字数内で書ける内容が増えます。
読書感想文コンクールに応募しよう!
まずは本を選ぼう
それぞれに学年に合わせた「課題図書」が決められていますので、その中から自分に合った本を選ぶのはおすすめです。
ただし自分の学年以外の課題図書を選んだ場合は「自由図書」の部での応募になりますのでご注意ください。
自由図書は基本的にはなんでもOKです。
話題になっている本や社会問題、環境問題に関連した本などいいですね。
また、エッセイや詩集、写真集でもかまいません。
ただし、自分の感想をしっかり書く必要があります。
感想文を書いてみよう
書き方については最初に説明したとおりですが、できるだけ制限文字数いっぱい使って書くことをおすすめします。
最低でも最後の1行までに文字が書くようにしましょう。
その他疑問があればこちらのQ&Aを参考にしてください。
こちらの記事では小学校低学年、中学年・高学年の感想文の書き方を紹介しています。
押さえておきたいポイントなどぜひ参考にしてください。
コンクールに応募しよう
全国の読書感想文コンクール一覧
翻訳書を読んで、その本についての作文を書きます。課題図書はなく、書き方に制約もありません。
感想文はもちろん、物語のつづきや登場人物への手紙など、本を読んで頭に浮かんだことを書いていいので、自由に楽しく書けると思います。
また、作文に絵や工作、音声ファイルなど(なまもの・危険物以外!)おまけをつけてもいいとか。
とにかく読む本が翻訳書であれば、絵本から児童書、大人が読む一般書まで、制限はありません。
☆応募締切:平成28年9月23日(金)
指定された椋鳩十の作品で読書感想文を書きます。
椋鳩十の作品は動物に関係しているものが多いので、動物などに興味があるお子さんは椋鳩十の本を読むのも楽しめるはずです。
課題図書作品はコチラ
この機会に椋鳩十の作品がたくさん読めるといいですね!
☆応募締切:平成28年9月24日(土)
光文社の文庫本を読んで感想・批評を作文にします。
課題図書はコチラ
気になる一冊が見つかったらぜひ読んで書いて応募してみてください。
☆応募締切:平成28年9月29日(木)
感想文だけでなく自由研究や絵画、書道など様々な分野のコンクールなので、お子さんの得意分野で応募することができます。
せっかくの夏休みを意味あるものにできると思います。
☆応募締切:平成28年9月28日(水)
感想文以外に様々な分野で応募できるコンクールです。英語部門やパソコン部門などもありこれから必要な知識なとを養うことができると思います。
☆応募締切:9月30日
さいごに
青少年読書感想文コンクール以外にも様々なコンクールがありますね。
入賞すると賞金や副賞などはもちろん、学校の成績などにも影響があるかもしれません。
しかし、何よりお子さんの自信につながることが一番の副賞だと思います。
ぜひこの機会に応募してみてください。