宮澤賢治は「星めぐりの歌」読み聞かせでは読めない賢治を味わう

私が読み聞かせボランティアを始めてかれこれ7年が経とうとしています。

「○年生にはこの本」というように今ではだいたい読む本が決まってきているのですが…。

実は読み聞かせボランティアを始めた頃は、絵本以外にもいろいろなものを読んだり試したりしていました。

今でも5年生には読むことがありますが、イチロー選手や本田圭祐選手の小学生時代の作文や、もともと小学校の先生だった「はやみねかおる」さんの算数の授業を物語にしたものなど。

当時は我が家の子供たちも小学生だったため、自分の子供が喜びそうなことをいろいろ試していたわけです^^;

その中の一つが宮澤賢治の「星めぐりの歌」


宮澤賢治の物語は、賢治の不思議な世界にすっぽり包まれる魅力的な作品が多く、なんとか子供たちに教えてあげられないか?と思って本を探してはみたものの…10分(読み聞かせの時間)で読むには長すぎるものばかり。

そこで、別の切り口からということで、賢治が作詞作曲した「星めぐりの歌」に着目。

宮澤賢治のたった37年の人生の中でたくさんの物語が生まれましたが、実は同じくらいたくさんの歌を作詞作曲されたと言われています。

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星めぐりの歌ってどんな歌?

「星めぐりの歌」は優しいメロディに賢治の得意な星座の歌詞がついています。

賢治が生まれた故郷、花巻では夕方5時(6時)のチャイムとして使われているくらい心に染み入る曲で、映画やドラマのBGMなどにも使われています。

<星めぐりの歌>

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。


宮沢賢治 星めぐりの歌 (歌)

読み聞かせの時間には、宮澤賢治について簡単な紹介と有名な物語「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」などを紹介し、続けて「雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ」の読み聞かせ、さらに「星めぐりの歌」の歌詞を読み聞かせ。

最後にこのYoutubeの動画を流して実際のメロディを味わってもらう。

子供たちはiPhoneから流れる「星めぐりの歌」に耳を澄ませ、宮澤賢治の世界へタイムトリップしているかのような雰囲気に。

先生も聞いたことあるようなないような…と懐かしい気分になるようで、けっこう好評でした^^

最近してなかったけどまたしてみようかな?

キーンと冷えた空気の冬の夜空は星が綺麗。

冬の季節にぴったりの読み聞かせかもしれません。

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