昔から言い伝えられている天気や防災に関わる「ことわざ」。
何を根拠に!?と思うものもありますが、多くは何らかの意味を持ってかなりの確率で当たってきたことから今でも受け継がれているものがたくさんあります。
日本全国、地震や火災など災害の多いこのご時世。
昔の人の智恵を学んで、万が一の時に備えませんか?
今回は鳥取県で受け継がれている防災に関わることわざを紹介します。
防災に関わることわざ「鳥取編」
・地震の時は竹やぶに逃げる
竹やぶは根が強く張っているので地割れが起こらないため安全だという良い伝え
・洪水の時濁流の音が静かになれば、堤防が決壊する
流水が飽和状態となり堤防等に対する摩擦音がなくなるため静かになることから
・棟上げの餅を焼くと火事になる
新築の建物の平安無事を願うため、祝儀の餅であるがゆえに火災を戒める言い伝え
・大雪は豊年のしるし
大雪の年は夏になっても水不足が無く、害虫も越冬せず寒さで死ぬので豊年だと言われている言い伝え
・火事は家だけ水害は屋敷ごめ
水害は時として屋敷・田畑・敷地全部が流される。災害に合った時の慰めや防災の喚起のための言い伝え
・セキレイを殺すと火事がいく
セキレイは害虫などを駆除してくれる益鳥から、セキレイを守るための戒め
・蜂が高いところに巣を作る年は台風が少ない
・蜂が低いところに巣を作る年は台風が多い
蜂は大集団で生まれながらに決められた役割があり、音、光など、人間には予知できない感覚機能を備えていることから
・ナナカマドの実がたくさん付く年は大雪
大雪災害への警戒を促す前兆現象を示唆
・トンビが低いところを飛ぶと雨
雨への警戒を促す前兆現象を示唆
※他にも追加できることわざや言い伝えを発見したら随時更新していきます。
今回紹介した「ことわざ」や「言い伝え」のことを「観天望気」といいます。
観天望気とは
観天望気(かんてんぼうき)は、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測すること。
Wikipediaには一般的に通用している観天望気が紹介されています。
観天望気は主に船舶で海上にいる際の天気予報として用いられるとのことです。また、登山の際に変わりやすい山の天気を判断する際にも観天望気が使われることがあります。
知っておいて損はない「天気・防災」に関わることわざ・言い伝えを紹介しました。
普段の生活に密着しているので、発見&検証してみてくださいね。